5つの型
最初に整える5つ
- ひな形を3種類決める
- NDA、業務委託契約、取引基本契約の3つを、自社が出す側のひな形として決めます。相手方のひな形で締結する場面も多いので、ひな形は「自社の基準を書いた見本」として使います。条項ごとの許容範囲を書き添えると、それがプレイブックになります。
- 押印前の確認を決める
- 誰が読んで、誰が承認して、誰が押印するか。金額や契約の種類で分け、例外の通し方まで書いておきます。確認者が経営者一人でも、流れが決まっていれば抜けは減ります。
- 契約台帳を作る
- 締結済みの契約を、取引先・種別・期間・自動更新・解約予告・保管場所の列で一覧にします。最初は表計算ソフトで十分です。作る過程で、失効している契約や条件の食い違いが見つかります。
- 相談の窓口を一つにする
- 「この表現は大丈夫か」「この取引は問題ないか」を誰に聞くかを決め、チャットの1チャンネルやメールの1アドレスに集めます。散らばった相談は記録に残らず、同じ質問が繰り返されます。
- 判断の記録を残す
- 何を相談し、どう判断し、なぜそうしたかを、案件ごとに短く残します。担当者が替わっても、次の同じ相談で一から考えなくてよくなります。
顧問弁護士
顧問弁護士がいれば足りますか
法的な判断が要る場面では頼れる存在ですが、ひな形の運用や台帳の更新、日々の小さな相談を回す作業は顧問契約の範囲に入らないことが多く、案件ごとに依頼する費用と時間もかかります。
上の5つは、顧問弁護士に相談する前段を整える作業です。整っていれば、弁護士へ渡す情報がそろい、確認が速く済みます。
型があれば、外に出すのも、自分で回すのも速い。
ツール
契約審査ツールを入れれば解決しますか
ツールは条項のリスクを指摘し、修正候補を示します。ただし、指摘を読んで判断し、Wordに反映し、相手方へ返すのは自社の作業です。基準(プレイブック)が無い状態では指摘の重みを判断できず、使われなくなります。
先に5つの型を作り、それでも手が足りないなら、ツールか外部委託を選びます。順番を逆にすると、道具だけが残ります。
外に出すなら
法務を外に任せるなら、この順で
- 01
台帳とひな形を渡す
締結済みの契約と、使っているひな形・規程をそのまま渡します。整理されていなくて構いません。
- 02
任せる範囲を決める
契約だけか、相談・労務・契約管理まで含めるか。小さく始めて広げる方が、範囲の見誤りが少なくなります。
- 03
確認の流れを決める
外部から返ってきた修正案を、誰が最終確認して相手方へ返すか。承認の権限と期限を決めます。
- 04
月に一度、記録を見る
何件を、どんな内容で、どれくらいの期間で処理したかを月に一度見ます。範囲と体制を見直す材料になります。
よくある質問
法務担当を採用すべきタイミングは
契約と相談の件数が、兼務の担当者の手を継続的に超えたときです。ただし採用の前に上の5つを整えると、採用した人が最初にやる仕事が「整理」ではなく「判断」になり、立ち上がりが速くなります
5つを整えるのにどれくらいかかりますか
契約の件数によりますが、台帳とひな形の整備が中心で、多くの会社で数週間の作業です。外部に任せる場合は、整理そのものも委託先が引き受けられます
Nomarisに頼むとどこまでやってくれますか
5つの型の整備(ひな形・プレイブック・台帳)から、日々の契約書レビュー・相談・契約管理までを引き受けます。押印前の確認の流れと承認の権限は、貴社の体制に合わせて一緒に決めます
AIによる分析は法務業務を補助するものであり、最終的な法的判断ではありません